ホーム > サステナビリティ > サステナブルな社会に貢献する製品開発

SUSTAINABILITY

サステナブルな社会に貢献する製品開発

お客様の「エコ」と「安全」に
貢献する製品群

CHEMIPAZグループでは独自の選定基準に基づき、環境に優しい製品を環境戦略製品として定めています。それらは環境に優しいだけではなく、
お客様のエコな製品開発や作業環境の安全に貢献するものなど様々なラインナップがあります。

リサイクル促進

日本の古紙利用率は世界でもトップ クラスを誇ります。使われた紙の多くはリサイクルされて、再び紙として生まれ変わり、身の回りで使われることが当たり前となっています。実はその当たり前を実現するために一役買っているのが、製紙用薬品です。
紙はリサイクルを繰り返すにつれて、パルプ繊維が劣化していきます。そのため古紙の利用率が高くなってくると、得られる紙の強度を保つことが難しくなります。そこで紙の強度を補う手段の一つとして、乾燥紙力剤が使用されます。乾燥紙力剤はパルプ繊維間の水素結合を補強する効果があるため、古紙利用率が高い条件においても、十分な強度の紙を作ることができます。
まさに日本の紙リサイクルの縁の下の力持ちとも言える薬品です。

関連商品

脱プラスチックへの貢献

近年では、プラスチックによる海洋汚染やマイクロプラスチックの問題がクローズアップされており、プラスチックの代替素材として紙に注目が集まっています。
SEIKOAT®シリーズは紙に塗工することで、脱プラスチック・紙化を推進するための機能を付与できる水性コート剤です。ポリエチレンラミネート紙のようなプラスチックと紙の複合基材とは異なり、紙本来のリサイクル性も損なわないため、サーキュラーエコノミーへの貢献も期待できます。
また、油や油脂成分が多く含まれる食品を紙製品で包装する際には、その油が包装材に浸透しないように耐油性を有する紙(耐油紙)が使用されますが、従来、紙に耐油性を付与する手段としてフッ素系耐油剤が使用されていました。有機フッ素化合物の中には健康や環境への懸念があるものがあり、代替品への置き換えが求められるケースがでてきています。 SEIKOAT®シリーズの中には、非フッ素系かつ高バイオマス率でありながら、高い耐油性を紙に付与可能な耐油コート剤もラインナップしています。

使用時のエネルギー低減

近年、地球温暖化による気候変動が深刻化しており、世界各国で省エネルギー化への取り組みが加速しています。二酸化炭素などの温室効果ガスの排出を抑制するため、エネルギー効率の高い技術の開発・普及が進められています。
そんな中、当社製品は使用することで、使用しない時に比べてエネルギー低減ができる製品を開発しています。
例えば、バイオフィルムコントロール剤は、空調や冷熱機の熱交換器の熱効率の低下等を発生させるバイオフィルムを抑制・除去することから、エネルギー効率の向上に貢献しています。また、開発品である銀ナノワイヤは高導電性、高い光透過性、折り曲げに強いといった特性を有しています。そのため、フレキシブルなタッチパネルや新しい太陽電池の電極としての応用が期待され、脱炭素社会への貢献が期待できます。

低VOC・低毒性

化学業界では、VOC(揮発性有機化合物)を発する素材が利用されることも少なくありません。VOCは光化学スモッグなどの原因となり大気汚染に繋がるだけでなく、利用する作業者の健康にも悪影響を及ぼす場合があることから、低VOC・低毒性の素材利用や有機溶剤を使用しない製品作りが求められてきています。
新綜工業股份有限公司のUV硬化型粘着剤やCHEMIPAZ(株)の水性インキ用樹脂は、有機溶剤を使わず環境とお客様の安全に配慮した製品です。
また、KJケミカルズ(株)では、難溶解性素材(ポリイミドやポリアミド)に対する高い溶解性を持ちながら、生殖毒性を示さない溶剤であるKJCMPA®-100の販売を行っています。

環境に配慮した原料

地球温暖化や環境汚染が深刻化する中、持続可能な社会の実現に向けて、環境に配慮した原料の開発と利用が急務となっています。
そのような環境に優しい材料の一つとして、循環型素材である木材を原料としたセルロースナノファイバー(CNF)が注目を集めています。CNFは、植物繊維をナノレベルまで解繊した極細の繊維です。CHEMIPAZ(株)ではCNFを樹脂やゴムに分散させたSTARCEL®を市場に提案しており、用途や求められる物性に応じて樹脂やゴムに配合し、成形して使用することが可能です。 STARCEL®の配合により、樹脂やゴムに様々な特性を付与することができ、自動車や家電、スポーツ・レジャー、建材、日用品など多くの分野での応用が期待されています。
また従来、溶剤型の製品が主流であったインキ用樹脂に関しても、水性インキ用樹脂を展開すると共に、水性インキ中にバイオマス成分を導入可能な、バイオマスインキ用樹脂を展開することで、顧客製品のバイオマス率向上に貢献しています。

食品包装用材料添加剤の基準

食品に直接触れる可能性のある包装材は、食品の安全性を確保するため、その素材にも厳しい基準が設けられており、世界各国に、食品包装用材料添加剤の安全性を確認するための認定機関があります。CHEMIPAZ(株)は顧客の厳しい安全性へのニーズを満たすため、米国FDA、独国BfR勧告、中国GB9685-2016等の基準に適合した製品を複数提供しています。

ページのTOPへ